
こんにちは、ネット小説の書き方を勉強中のniyuta(@niyuta)です
今回は小説のプロット作成の手法。ハコガキについて説明します
今、いろいろな「小説の書き方」本を読んでいます。すると、とある「書き方」本にとても参考になるプロットの作り方がありましたので、復習と備忘録も兼ねてここに記します。
その方法とは「ハコガキ(箱書き)」という方法です。
(すいません。当たり前のオーソドックスなやり方ですね。そんなことも知らず、今まで「ネット小説」を書いていました……)
元々は、映画のシナリオを書く際に、もちいられていた手法らしいです。
ハコガキ(箱書き)のやり方
ハコガキ(箱書き)事前準備
まず、たくさんのメモ用紙を準備します。
その一枚ずつに(これが「箱」です)物語を、場面ごとに整理して書いていきます。
シーン X | |
---|---|
場所 | XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX |
時間 | XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX |
登場人物 | XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX |
出来事 | XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX |
主な 台詞 | XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX |
伏線 | XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX |
すべての場面の「箱」を書いたら、それを机の上に順番に横一列に並べます。
ムダな場面はカットします。足りない部分は、新たな場面(箱)を加えます。また、流れによっては場面(箱)を入れ替えます。
以上、がハコガキのやり方です。
ハコガキの利点
曖昧さを無くし、唐突さを避けることが出来ます
以前の記事でも書きましたが、私は見切り発車で「ネット小説」を書き始めてしまいました。それを「ケータイ小説投稿サイト」で公開しているのですが、ご都合主義も良いところ、唐突な事が起きまくりです。
イメージが湧きやすい様に、私の「ネット小説」を、「ハコガキ」方式でプロット作成してみたいと思います。
シーン1 |
場所:港街 |
時間:起点 |
登場人物:街娘二人(R、S)と美少年R |
出来事:街娘の噂話(無敵の海賊の壊滅した話)。美少年R登場 |
主な台詞:えー、シンシアはエランツォさんの家のリュシアン君を知らないの? |
伏線:美少年Rの登場(伏線01) |
シーン2 |
場所:海賊船 |
時間:起点の三日前 |
登場人物:無敵の海賊とその仲間 |
出来事:無敵の海賊が反対勢力の海賊の襲撃にあう |
主な台詞:海は僕の全てを飲み込んだ |
伏線:ー |
シーン3 |
場所:D国海軍施設 |
時間:起点と同日 |
登場人物:D国海軍総司令官S、海軍少将E(ヒロイン)とその同僚A |
出来事:海軍少将Eが海軍総司令官Sに海賊討伐の進言をするが却下される |
主な台詞:君は死んだディアス中将の事で私情に走っている |
伏線:ー |
シーン4 |
場所:酒場 |
時間:起点と同日 |
登場人物:街娘の二人 |
出来事:街娘の二人が海軍少将Eと美少年Rの噂をする |
主な台詞:何で二人が一緒に住んでるのよ!? |
伏線:ー |
シーン5 |
場所:海軍少将Eの自宅 |
時間:起点と同日の夜 |
登場人物:海軍少将E(ヒロイン)とその同僚Aと美少年R |
出来事:同僚Aが美少年Rの化けの皮を剥がす為に海軍少将Eの自宅に乗り込んでくる |
主な台詞:本当にあれが無敵の海賊の仲間なのか!? |
伏線:ー |
シーン6 |
場所:無敵の海賊の隠れ家 |
時間:起点の翌日 |
登場人物:無敵の海賊の仲間K、仲間S |
出来事:無敵の海賊の仲間が敵対勢力の残党狩りにあう |
主な台詞:逆襲に出る |
伏線:美少年Rの正体がここでバレる(伏線01回収) |
実際はもっと細かく書くのでしょうが、今回はイメージを掴む為なので簡単にしました。

「ハコガキ」……「小説の書き方本」で教えているだけあって、素晴らしいです
分かりやすいです。
自分のネット小説で言うなら、まず「シーン1」と「シーン2」を入れ替えれば良かったです。その方が「出だし」がもっと読者を惹きつける内容で書けたと思います。
それと「シーン4」はいりませんでした。よくよく小説全体から考えるとなんの役にもたっていません。
また、こうやって全体を事前に眺める事が出来れば、主人公の危機に際して、助け船を唐突に出さずに済みます。実際、私の「ネット小説」では主人公とその仲間がすぐ危機に陥るのですが、偶然の一致やご都合主義で助かってしまいます。

しかし、例えば「シーン27」で主人公が危機に陥るのが分かっていれば、「シーン23」あたりで主人公救出の伏線を張ること出来ます
伏線について
今回の「ハコガキ」の中に書いてある「伏線」という項目は、今読んでいる「小説の書き方本」には書いていなかったのですが、他の「書き方本」でプロットの中に「伏線」を組み込むように書いてありました。ですので、「ハコガキ」内に「伏線」の項目を追加しました。
これも自分の失敗談からなのですが、私は自分の「ネット小説」の中で伏線をいくつか張っていたのですが……久々に読み返して見るとなんと……伏線が二つも放置されていたのです……

信じられない……
多分、書いてる最中は、意気揚々と伏線を張ったのでしょうが、書いているうちに張った伏線を回収するのを忘れてしまったのです。それもその伏線は謎を残すような感じで書かれていました。
それが解決されていないのです。

謎が謎のまま……
皆さんは「ネット小説」を書く前にしっかりと「プロット」を作って下さいね。
書き始める前にプロットをしっかり立てないと、一生懸命書いた小説がもったいない事になってしまうかもしれません。

下記は少し古い本ですが、私が小説の書き方を学ぶのに大変為になった小説の書き方本です
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